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謎のトンネルと枕木
2002年4月14日調査(同年6月2日、11月10日追加調査)

角上付近略図
森林鉄道の調査にはじめて訪れた時、角上から鴨猪谷へ向かう
山道の入り口にトンネルを発見した。

本線から分岐して鴨猪谷へ向かう支線のトンネルかと
思ったが、後に調査を続けるうちに、鴨猪谷支線は
現場より下流側で本線と分かれていた事が分かった。(略図参照)
内大臣川には鴨猪谷支線の橋脚も残されている。
また、このトンネルは森林鉄道のものにしては径が大きく、
ポータルもコンクリートのしっかりしたものである。
森林鉄道廃止後に鴨猪谷支線を林道化しようとして
工事が中止され、取り残されたトンネルかもしれない。
あるいは、1964年(昭和39年)に内大臣本線が廃止されてから
暫定的に軌道が新設された可能性があり、そのトンネルかもしれない。
鴨猪谷支線が廃止される1967年までの3年間に、鴨猪谷からトロッコで
運ばれてきた木材を、どこかでトラックに移し替える必要がある。
そのための中継基地が、角上に設けられたとも考えられる。
そこで、下ってきた軌道を内大臣川を渡らせずに角上方面へ直進させ、
中継基地へ通すためにトンネルが掘削されたという推測もできるのだ。

トンネル内部から角上方面を見る

トンネル内部には森林鉄道のレールや「角上」と記された
熊本バスの停留所標識などが打ち捨てられている。
さて、内大臣本線の軌道は、内大臣川の左岸を通っていた。
しかし、角上付近の林道は部分的に右岸を通っている。
ところが、軌道が通っていなかったはずの右岸の林道の
路面にも、枕木が露出しているのが確認できる箇所がある。

砂利やほこりに紛れてよく分からないが・・・
このように枕木が確認できる。
この先には、チッソの目丸発電所がある。
発電所の完成は1965(昭和40)年。
内大臣本線の廃止はその前年である。
発電所建設の資材運搬のために、廃止間際の森林鉄道から
引込み線が延ばされ、最後の活躍をしたと推測できる。
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あるいは、森の奥に消えたトロッコにお越しください。
メール:吉松真幸